教員は多忙で給料が割に合わない?
今の働き方を変えたい!
働き方を変えた後に何をしたらいい?
そんな方に向けて、30分で働き方を変える方法について解説しました。
教員は多忙すぎて、給料が割に合わないと思ったことはありませんか?
僕は、自分よりも仕事優先な教員の働き方に疑問を感じていました。
本記事では、教員を辞めた自分が働き方を劇的に変えた方法を解説します。
あなたが教員としての働き方を変えて、新たな人生の一歩を踏み出せるように、本記事が参考になれば幸いです。
この記事から分かること
教員は多忙で給料が割に合わない?
結論からいうと、教員は多忙で給料が割に合わないです。
その理由について、今から説明していきます。
教員はどれだけ長時間働いても、残業手当が支払われない
昨今、教員の処遇改善についてニュースでよく見ますよね。
あなたも『給特法』という言葉を聞いたことはありませんか?
給特法は1966年、教員の平均残業時間が月約8時間だったことを基準に、1971年制定されました。
公立学校の教員は「教職調整額」として、月額給与の4%にあたる額が給与に上乗せされる代わり、残業代が支払われません。
【給特法について一部抜粋】
>>文部科学省HPより
教員の給与については、勤務の特殊性から、1週48時間以上勤務するものとして、一般公務員より一割程度高い俸給が支給されることとなったことに併せ、教員に対しては超過勤務手当は支給されないこととされ、文部省では、超過勤務を命じないよう指導してきた。
教員は原則として、超過勤務を命じられることはありません。
校外実習、学校行事、職員会議、災害対応以外の残業は、自分の意志でサービス残業・サービス出勤したことになります。
管理職は、職員会議の終了時刻にはうるさかったね。
超過勤務を命じることはできないからね。
ただほとんどの教員は、残業代が出ないことを承知の上で働いていますよね。
残業代が増えたら、給料が割に合うようになって問題解決じゃないはずです。
根本的な問題は、勤務時間内に仕事が終わらない業務量の多さでしょう。
勤務時間内に仕事が終わらない業務量の多さ
朝早く学校に出勤、夜遅くまで働いて、終わらなかった仕事は家に持ち帰ってする。
この業務量の多さは、残業代より問題ではないでしょうか。
>>我が国の教員の現状と課題-TALIS2018結果より-文部科学省
日本の教員の1週間の仕事時間は、小中学校ともにOECD加盟国等48か国の中で最長です。
データから、日本の教員は多忙で給料が割に合わないと思いませんか。
教員の業務内容については、>>コチラの記事で詳しく解説しています。
年齢を重ねるごとに、仕事は早くなると思うけど。
基本的に仕事ができる人は、さらに仕事が増えていきますね。
定年が近いベテランは、豊富な知識と経験があり教材研究・準備等に余裕が見られました。
しかし、定年延長により60歳以上の教員が増えることで、新規採用される教員が減るという新たな問題が生まれます。
>>令和4年度(令和3年度実施)公立学校教員採用選考試験の実施状況について 文部科学省
ただでさえ教員になりたい人が減り続けていますからね。
次は教員の定年延長と、給料の関係について簡単に説明します。
教員の定年は段階的な引き上げで65歳になるが給料は減る
これまでは教員の定年は60歳でしたが、2023年度から定年が引き上げになります。
- 2023~2024年度の定年:61歳
- 2025~2026年度の定年:62歳
- 2027~2028年度の定年:63歳
- 2029~2030年度の定年:64歳
- 2031年度以降の定年:65歳
定年延長後の給料は、延長前の70%になる予定です。
ちなみに2023年度に61歳で再雇用の先生は、「現役時の6割程度の給料になる」と嘆いていました。
その再雇用の先生は小学1年生担任で学年主任、保小や学童連携等の分掌がいくつかあるそうです。
給料が減らされて、仕事量が変わらなかったら割に合わないよ。
教員の61歳以降の給料は、働いた分と見合わないかもしれないね。
「教員は多忙で給料が割に合わないのは分かったけど、働き方を変える方法はないの?」
の疑問には次の章で詳しく解説していきます。
30分で働き方を変える方法
やらないことを決める
教員はまじめな方が多く、やらなければいけないからと働きすぎています。
やることではなく、やらないことを決めましょう。
具体的に説明します。
教員がやらないこと
- 宿題の丸つけ→ハンコを押す。低学年は保護者がする。高学年は自分でする。
- 日記のコメント→ハンコを押す。宿題で出さないか減らす。
- 宿題チェック→子どもの当番にする。
- 学級通信→必要な情報は学年通信で出す。
- 所見→個別懇で話すなら必要なし。道徳や総合の所見は、去年のデータをコピー&貼り付け。
- 打ち上げや飲み会→参加しない
- 先生同士のおしゃべり→参加しない。分からないことだけ教えてもらう。
教員がするべきことや、したほうがいいことを見直してみましょう。
やらなくても、あまり影響のないことはあるはずです。
僕も最初は全部やっていましたが、一つずつやらないことを増やしていきました。
自分ができる範囲で、業務量を減らすことも大切だね。
まずは自分が、やらなくてもいいことを1つ決めましょう。
残業があたりまえのマインドを変える
あなたを含めて周りの教員の多くは、残業があたりまえの状態になっていませんか?
『定時で帰る』と決めることが大切です。
毎朝起きて、「今日も定時で帰る」と言うことで、定時で帰るという意識を脳にインプットしましょう。
毎日続けることで、無駄な時間が減って効率よく仕事ができるようになっていきます。
僕の勤めていた学校では、定時で帰る人は少なかったので、帰りにくい雰囲気はありました。
しかし、『定時で帰る』と決めてからは、先陣を切って帰れるようになりました。
思考が変われば、言葉が変わる。 言葉が変われば、行動が変わるよ。
行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる。ですね。
僕は給料以外につみたてNISAで副収入を得ていた
公務員は副業禁止ですが、つみたてNISAは副業に該当しません。
つみたてNISAは資産運用なので、副業と判断されることはないからです。
iDeCoのように勤務先への報告も必要ないですし、確定申告もいりません。
僕はつみたてNISAとインデックス投資に、教員の給料を回していました。
2024年からは新NISAが始まるね!
新NISAを利用すれば、教員も早めのFIREが狙えます。
つみたてNISAや新NISAについての詳細は、別サイトの新NISAの教室で解説しています。
\ 知識0の初心者も大丈夫 /
転職に向けて準備をしておく
教員から転職を考えている場合、できるだけ早く転職に向けて準備しておかないと取り返しがつきにくいです。
\ 教員におすすめの転職サービス /
各年代に特化したサービスも解説
転職は自己分析から始まる
転職成功のためには、まず自分自身を深く理解し、自分の強みや弱み、興味や価値観を明確にすることが重要です。
自己分析することにより、自分にとって最適な職種や業界、企業を見つけやすくなります。
自分の強みが分からない場合、ミイダスの診断ツールがおすすめです。
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自己分析ツール以外にも、キャリアアドバイザーからアドバイスを受けることで、自分の強みや適性を見極めることが可能です。
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転職エージェント・転職サイトに登録する
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転職エージェント・転職サイトが無料の理由
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リクルートエージェント >>転職エージェントの仕組み・無料の理由より
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無料でさまざまなサポートが受けられます。
副業準備を始めておく
教員は収入源が1つしかありません。
副業準備をしないと損です
人生100年時代、そもそも教員の収入だけでは安心できない時代です。
僕は在職中に再雇用の先生3人に話を聞くと、
- 退職金と年金だけではやっていけない
- 税金としていろいろ引かれる
- 細々と暮らさないといけない
と話してくれました。
退職金と年金だけでは、定年まで働いても安心して生活を送れなくなるでしょう。
だから、定年退職後も再雇用として働いている人が多いですよね。
できるだけ早くから、副業準備として他の収入源を手に入れるために動き始めましょう。
\退職前から準備して、お金の不安を減らそう/
お金で悩まない人生にしたいよね。
早めに副業準備をしておきましょう。
まとめ:今すぐ自分の働き方を変えよう
本記事では、教員は多忙で給料が割に合わないのか、30分で働き方を変える方法について解説しました。
最後に、内容を整理します。
教員は多忙で給料が割に合わない
- 教員はどれだけ長時間働いても、残業手当が支払われない
- 勤務時間内に仕事が終わらない業務量の多さ
- 教員の定年は段階的な引き上げで65歳になるが給料は減る
30分で働き方を変える方法
- やらないことを決める
- 残業があたりまえのマインドを変える
- 他の収入源を手に入れるために動き始める
教員は多忙で給料が割に合わない職業で、教員になりたい人も年々減り続けています。
業務量は増え続けているし、定年が延長されて給料は減るなど、あまり明るい未来が見えません。
しかも人生100年時代、教員の収入だけでは安心できない時代です。
自分で働き方を変えるしかありません。
やらないことを決めて、定時に帰りましょう。
定時に帰ることで、他の収入源を手に入れるために動き始めることができます。
教員以外の収入源を手に入れる=自分の力で稼ぐことは、生きがいや自信にもつながるはずです。
あなたも、はじめの一歩を踏み出してみませんか?
チョクです