教員の給料は高いの?低いの?
20代~30代教員・非常勤・常勤講師の月収・年収・ボーナスを教えて!
教員がさらに収入を増やす方法はある?
教員の給料はどれぐらいもらえるのか、気になりますよね。
そこで本記事では、教員(教諭)や講師(常勤と非常勤)の月収や年収について、写真付きで解説します。
教員の給料の実態、教員がさらに収入を増やす方法について知りたい方は、ぜひ最後まで読んでください。
この記事から分かること
教員の給料は高い水準か?
「教員って、そこそこいい給料もらってるんでしょ」と、よく言われます。
結論からいうと、教員の給料は高い水準です。
働いている人たちの平均給与と比べてみましょう。
国税庁による、令和3年分「民間給与実態統計調査」結果から、
国税庁HPより
1年を通じて勤務した給与所得者の、平均年収は約443万円です。
それに対して、教員の平均給与は、
小中学校等の教員は平均年収が約667万5千5百円、高校等の教員は平均年収が約703万6千9百円です。
総務省「令和3年地方公務員給与の実態 統計表第5表」より
統計から、教員の平均年収は高い水準であることが分かります。
教員の給料の実態
教員の給料は、年功序列で上がる
教師の給料は、年功序列で上がります。
初任給は高くありませんが、勤続年数が長くなればなるほど給料が上がる仕組みです。
役職や評価を表す「等級」と「号給」によって、教員の給料は決まります。
等級が上がることで、給料は上がります。
僕の小学校教員6年目の「等級」と「号給」は下記の写真の通りです。
勤続年数で給料が上がっていくのが基本だね。
6年研や11年研後など、ぐっと増えるタイミングもあります。
公立の教員は、残業手当が付かない
公立の教員は、「給特法」という法律があるため、長時間働いても残業手当が付くことがありません。
【給特法について一部抜粋】
文部科学省HPより
教員の給与については、勤務の特殊性から、1週48時間以上勤務するものとして、一般公務員より一割程度高い俸給が支給されることとなったことに併せ、教員に対しては超過勤務手当は支給されないこととされ、文部省では、超過勤務を命じないよう指導してきた。
その代わり、教職調整額として月額給与の4%にあたる額が給与に上乗せされています。
教員調整額の月額は
小中学校教員は約16,333円、高等学校教員は約17,288円となっています。
総務省「令和4年地方公務員給与実態調査結果等の概要」より
教員は、勤務時間を増やしても給料は上がらないのが特徴です。
遅くまで働いても、給料は増えないのが辛いね。
だから、教員は給料が少なく感じるんですよね。
教員調整額は現在の4%から10%以上に増額される
自民党の「令和の教育人材確保に関する特命委員会」が、教職調整額を現在の4%から10%以上に増額することなどを求める提言案をまとめました。
月の手取り30万円だとすると、教員調整額が1万2千円だったのが、3万円になります。
教員の給料は少し上がるものの、超過勤務の改善につながる改革ではありませんね。
教員の諸手当について
教員の諸手当は、下記のようなものがあります。
- 扶養手当
- 地域手当
- 住居手当
- 初任給調整手当
- 通勤手当
- 単身赴任手当
- 特殊勤務手当
- 時間外勤務手当
- 教職調整額:本給の4%
- 義務教育等教員特別手当:給料の3.8%
- 管理職手当
- 教育業務連絡指導手当(学年主任に支給される手当)
- 修学旅行等指導業務(修学旅行時に支給される手当)
- へき地手当
- 定時制通信教育手当
- 産業教育手当
- 農林漁業普及指導手当
いろいろな諸手当がありますよね。
諸手当の月額はいくらもらえるかというと
小中学校等の教員は57,615円、高等学校等の教員は62,449円です。
総務省「令和4年地方公務員給与実態調査結果等の概要」より
教員の諸手当は充実しているね。
僕も勤務1年目から、たくさんの手当をもらいました。
元小学校教員・講師(20代・30代)の月収と年収を写真で公開
僕が元小学校教員・講師だったときの給料明細を公開します。
小学校教員6年目の年収と月収、賞与
僕が小学校教員6年目でもらっていた給料が下の写真の通りです。
教員6年目は、6年研という研修があり、7年目に給与がいつも以上にアップする前の時期でした。
教員の給与は、安定しているね。
収入が安定しているから、日常生活で困ることはないです。
小学校常勤講師5年目の年収と月収、賞与
僕が小学校常勤講師5年目でもらっていた給料が下の写真の通りです。
教員採用試験に合格した年に、常勤講師として働いていたときの給料です。
講師の号給は一定ラインで打ち止めになるので、給料は上がらなくなります。
また、毎年退職扱いになるので、来年確実に働けるかは分かりません。
常勤講師のときは、下の写真の通り退職手当決定通知書を毎年いただきました。
常勤講師でも、給料はいいね。
ただ、毎年退職扱いになるので積み上がっていかないです。
小学校非常勤講師の月収(2校掛け持ち)写真
僕が25歳のときの、小学校非常勤講師の給与が下の写真の通りです。
この時は2校を掛け持ちしていたので、明細書が2枚に分かれています。
非常勤講師は時給2750円だから、かなりいいね。
勤務時間は午前中のみで、週4日勤務でした。
僕は給料以外につみたてNISAで副収入を得ていた
公務員は副業禁止ですが、つみたてNISAは副業に該当しません。
つみたてNISAは資産運用なので、副業と判断されることはないからです。
iDeCoのように勤務先への報告も必要ないですし、確定申告もいりません。
僕はつみたてNISAとインデックス投資に、教員の給料を回していました。
2024年からは新NISAが始まるね!
新NISAを利用すれば、教員も早めのFIREが狙えます。
つみたてNISAや新NISAについての詳細は、別サイトの新NISAの教室で解説しています。
転職に向けて準備をしておく
教員から転職を考えている場合、できるだけ早く転職に向けて準備しておかないと取り返しがつきにくいです。
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転職は自己分析から始まる
転職成功のためには、まず自分自身を深く理解し、自分の強みや弱み、興味や価値観を明確にすることが重要です。
自己分析することにより、自分にとって最適な職種や業界、企業を見つけやすくなります。
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副業準備を始めておく
教員は収入源が1つしかありません。
副業準備をしないと損です
人生100年時代、そもそも教員の収入だけでは安心できない時代です。
僕は在職中に再雇用の先生3人に話を聞くと、
- 退職金と年金だけではやっていけない
- 税金としていろいろ引かれる
- 細々と暮らさないといけない
と話してくれました。
退職金と年金だけでは、定年まで働いても安心して生活を送れなくなるでしょう。
だから、定年退職後も再雇用として働いている人が多いですよね。
できるだけ早くから、副業準備として他の収入源を手に入れるために動き始めましょう。
\退職前から準備して、お金の不安を減らそう/
お金で悩まない人生にしたいよね。
早めに副業準備をしておきましょう。
教員の収入だけでは安心できないから、副業準備をしよう
本記事では、教員(教諭)や講師(常勤と非常勤)の月収や年収について、写真付きで解説しました。
最後に、内容を整理します。
教員を給料面から考えると、残業手当が付かないのが残念ですね。
人生100年時代、教員の収入だけでは安心できない時代になるでしょう。
副業準備をしておけば、教員を退職した後も安定した収入が得られます。
退職後にお金のことで悩まず自由な生活を送りたい方は、副業準備を始めましょう。
\退職前から準備して、お金の不安を減らそう/
チョクです