そんな風に言われる中、僕は2023年3月31日に小学校教員を退職しました。
あなたも、教員の働き方に違和感を感じていて、教員を辞めるかどうか悩んでいませんか?
そこで本記事では、元小学校教員の僕が教員を辞めた理由ついてお話させていただきます。
教員を辞めるか迷っている方が、人生を変えるきっかけになれば幸いです。
この記事から分かること
教員を辞めようと思った3つの理由
僕が、教員を辞めようと思った理由は3つあります。
- 業務量の多さ
- 裁量権のない仕事
- 大人の人間関係
3つの理由について、詳しく解説します。
①業務量の多さ
授業の準備
教員といえば当然、授業の準備が必要ですよね。
小学校教員の場合、高学年になると国語・算数・理科・社会・英語・道徳・総合・体育・図工・音楽・家庭科と教科が多いです。
これからは、プログラミング学習も入ってくるでしょう。
高学年の場合、2教科程度は専科の先生にもってもらえますが、教材の準備は大変です。
僕は、分掌の仕事などが多く、授業の準備にかける時間がなかなかとれませんでした。
授業の準備は家に帰ってからや、休日にすることが多かったです。
理科は事前に実験をしたり、図工は絵を自分で描いてみたり、準備に時間がかかるよね。
授業の準備に専念できる、働き方だと幸せですね
成績や指導要録の処理
各教科の成績をつけるのはもちろん、僕の学校では毎学期、道徳と総合は記述で評価していました。
中学年の場合、英語も記述の評価でした。
僕の学校では、1学期と3学期に児童一人ひとりへの所見も記述しなければいけません。
さらに、キャリアパスポートは毎学期、子どもに書かせて、教師がコメントを書き、保護者にもコメントを書いてもらう必要があります。
記述評価については、年度末のみで十分だと伝えても、変わりませんでした。
成績をつけたら終わりではなく、年度末には指導要録に成績と評価の記述、出席数などを書かないといけません。
減らせるものは、どんどん減らすべきなのに、キャリアパスポートなど増えることの方が多かったです。
指導要録は、ほとんど誰も見ないからね。
成績シーズンは、休日に学校へ行く先生が多かったです。
校務分掌
僕がここ7年間で経験した主な校務分掌は、
「教研主任」「生徒指導主任」「体育主任」「教務主任」「児童会」「情報教育」「国語/図書館教育」「企画委員長」「統合推進委員」「PTA本部」等です。
主任系は、学校全体に関わるので仕事量が多く感じました。
校務分掌をたくさんもっていると、外部への出張も増えます。
僕は、「企画委員長」「教研主任」「教務主任」を兼務した時が大変でした。
教材研究や教材準備の時間より、校務分掌の仕事の方が圧倒的に多かったです。
働き方改革といいつつ、校務分掌の仕事は増えているよね。
校務分掌より、教材研究したいよ!って何度も思いました。
職員会議や校内研修、学年会
僕の勤めた学校では、ほぼ毎週、職員会議か校内研修、各部会、学年会がありました。
各会議で提案する資料の準備が、毎回必要です。
校内研修は、全員が授業の発表をするため、指導案を書いて検討してもらわないといけません。
各部会は、生徒指導・人権・教研の3つの部会のどこかに所属し、その部会で会議をします。
学年会は、授業や人権学習の進め方等を毎週話し合いました。
これらの会議が終わった後、校務分掌の仕事や学級の仕事がスタートするので、定時に帰れない日が多かったです。
会議や研修が多すぎだね。
全国の教員が来る研究発表会も経験しましたが、その時は毎週、夜遅くまで指導案検討してましたよ。
②裁量権のない仕事
PTA活動
僕がPTA本部をしていた時、毎月2~3回は19時30分~21時過ぎまで、役員会や常任委員会の会議がありました。
地区懇談会で22時過ぎまで残ったり、PTAのスポーツ大会で休日に応援に行ったり、休日に環境整備作業やリサイクル回収などもあります。
子どもと向き合う時間よりも、大人と向き合わなければいけない時間が多かったです。
PTA活動は過重労働にならないよ。
やらざるを得ない仕事が、PTA活動でした。
登下校の指導や不審者対応
僕の学校では月に数回、朝の7時30分ぐらいから登校の指導をしなければいけませんでした。
へき地の学校に勤めていた時は毎日、子どもが歩いて帰るのを、車で40分程度パトロールしていました。
児童の横に車をぴったりつけて、一緒にゆっくり帰るんですよね。
不審者情報が出たときは、登下校を歩いて一緒に行う必要がありました。
朝早く来た分、管理職に言ったら早く帰れるけど。
みなさん、使えてますか?。
休日の動員
教員は、休日の動員が多かったです。
さまざまな学習の動員があるので、半ば強制的に行かないといけません。
ただし半日以上の出張だと、振替で休むことは可能です。
他にも、教職員組合関係の動員で、休日や夜遅くの集まりもありました。
休日の動員は行きたくないね。
僕は教諭になってから、組合に入りませんでした。
過重労働時間の記録の改ざん
教員は、過重労働時間を記録して文書で報告しないといけません。
僕の学校では、過重労働時間が20時間を超える場合、管理職に報告する必要がありました。
過重労働時間が20時間を超えた場合、正直に書くと管理職から指導が入ります。
そのため、ほとんどの人が問題のない労働時間に改ざんして、提出していました。
企業のようなタイムカードが導入されていますが、労働時間は自己管理でした。
朝8時まではタイムカードを通してはいけないなど縛りもあるので、意味はなかったです。
過重労働時間は、書いて出す時間が過重労働になるよね。
管理職の指導が長いので、改ざんした方が楽なんです。
人事異動の希望は通らない
毎年、11~12月に人事異動の希望調書を書きますが、希望通りになることはほぼありません。
僕の場合、母親が重い病気だったため、家族の住まいに近い場所へ異動を希望しましたが通りませんでした。
人事異動の希望が通る人は、親が校長先生や教育委員会など、つてがある人だけです。
また、次年度の校内人事の希望は、一度も希望通りになったことはありません。
僕は毎年、低中学年の担任希望を出していましたが、教諭に採用されてからずっと5年か6年担任でした。
校務分掌も、初任から体育主任など、比較的重い分掌をしていました。
結局、管理職と人事委員が決めた通りになるね。
毎年希望外なので、校長室にいつも呼ばれました。
③大人の人間関係
非常識な教員
教員だから、みんな常識がある大人という訳ではありません。
教員同士で仲が悪く、力のある人の派閥争いみたいなのもありました。
教員なのに平気で陰口や悪口を言ったり、パワハラやいじめに近いような言動もあったりします。
職員会議や校内研修で、一方的に怒鳴り散らされるのは、割と日常茶飯事でしたね。
僕は研究主任をしている時、提出期限を守らない人や、決まったことをやらない人がいて、催促することもよくありました。
教員の中には常識のない人もいるよね。
僕は教員との人間関係がいやで、何度も辞めようと思いました。
理不尽な要求をする親への対応
理不尽な要求をする親はたくさんいます。
例えば、僕が担任した中には毎日連絡帳にコメントがびっしり書いてくる親がいました。
連絡帳の内容は下記のようなものです。
連絡帳だけではなく、便箋に書かれた封筒で届くこともありましたし、1時間以上電話がかかってくることもありました。
ちなみに、この保護者の言い分を否定すると、怒って収拾がつかなくなります。
返事をするだけでも時間かかるよね。
毎日だったので、管理職にも対応してもらいました。
経済的な事情が理由ではなく、集金を払わない、会費を払わない親もいました。
具体的には下記のようなことです。
全部、実際にあった話です。
管理職に対応してもらう案件ですが、管理職に報告しても対応してくれませんでした。
結局、集金のお願いを無理にしたからと、謝罪文を書くことになりました。
お金が関わると厄介だね。
本当にお金に余裕のない場合は別ですよ。
僕は給料以外につみたてNISAで副収入を得ていた
公務員は副業禁止ですが、つみたてNISAは副業に該当しません。
つみたてNISAは資産運用なので、副業と判断されることはないからです。
iDeCoのように勤務先への報告も必要ないですし、確定申告もいりません。
僕はつみたてNISAとインデックス投資に、教員の給料を回していました。
2024年からは新NISAが始まるね!
新NISAを利用すれば、教員も早めのFIREが狙えます。
つみたてNISAや新NISAについての詳細は、別サイトの新NISAの教室で解説しています。
\ 知識0の初心者も大丈夫 /
転職に向けて準備をしておく
教員から転職を考えている場合、できるだけ早く転職に向けて準備しておかないと取り返しがつきにくいです。
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転職は自己分析から始まる
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副業準備を始めておく
教員は収入源が1つしかありません。
副業準備をしないと損です
人生100年時代、そもそも教員の収入だけでは安心できない時代です。
僕は在職中に再雇用の先生3人に話を聞くと、
- 退職金と年金だけではやっていけない
- 税金としていろいろ引かれる
- 細々と暮らさないといけない
と話してくれました。
退職金と年金だけでは、定年まで働いても安心して生活を送れなくなるでしょう。
だから、定年退職後も再雇用として働いている人が多いですよね。
できるだけ早くから、副業準備として他の収入源を手に入れるために動き始めましょう。
\退職前から準備して、お金の不安を減らそう/
お金で悩まない人生にしたいよね。
早めに副業準備をしておきましょう。
自分が裁量権をもって、やりたいこと・好きなことのできる人生にする
本記事では、元小学校教員の僕が教員を辞めた理由ついて解説しました。
最後に、内容を整理します。
教員を辞めた3つの理由
- 業務量の多さ
- 裁量権のない仕事
- 大人の人間関係
僕は15年間教員をして、達成感や充実感を感じたことはあります。
しかし、それ以上に辞めたい理由が積み重なり、働き方に疑問をもち始めました。
僕は、担任した子どもたちにいつも
と話してきました。
でも僕は自分が、ありのままの自分を大切にできていなかったんです。
それから、自分が裁量権をもって、自分のやりたいこと・好きなことのできる人生にすると決めました。
人生は長いようで、気がつくとあっという間に時が過ぎていきます。
あなたも辞めたいという気持ちをもたれているなら、どんな人生にしたいかをゆっくり考えてみてください。
一度きりの人生、後悔が残らないようにしていきましょう!
覚悟を決めれば、未来は変えられるよ。
はじめの一歩を踏み出せば、人生は変わると信じています。
\ 教員におすすめの転職サービス /
各年代に特化したサービスも解説
チョクです